最初に揃える目的を決める

整体・接骨院・リラクゼーションの消耗品は、開業時に一度そろえて終わりではありません。来店数、メニュー数、清掃頻度に合わせて補充し続けるため、初回発注の時点で「何を何回分持つか」を決めておきます。

目安は、初回2週間分の営業に必要な量に、納期遅れや急な予約増へ対応する予備を加えることです。

初回発注量の決め方

開業直後は大容量で固定せず、まず2週間分を使い切れる量で試します。最低在庫は「納期日数分 + 予備」で決め、欠品しやすいものだけ多めに持ちます。

初回発注量 = 1日あたり使用数 × 営業日数14日 × 予備係数1.2

例: 整体・リラクでベッドロール・シーツを1日12枚使うなら、12 × 14 × 1.2 = 約202枚。販売単位に切り上げて発注し、実際の消費量を月末に見直します。

液体・粉体はmlやg、フィルターや機器部品は交換回数で計算します。単価が安くても、保管場所を圧迫する量や劣化しやすい商品は初回から大きく買いすぎない方が安全です。

開業・補充チェックリスト

ベッドロール・シーツ: 顧客ごとに接触面を交換し、短時間でベッドをリセットします。
フェイスペーパー: うつ伏せ施術の顔まわりを清潔に保ち、タオル洗濯を減らします。
使い捨てフェイスマット: 顔穴カバーだけでは覆えないフェイスクッション全体を交換可能にします。
マッサージオイル: オイル施術の基本材料で、使用量が原価と洗濯負荷に影響します。
使い捨てスリッパ: 来院時の移動用品を個別に提供し、回収・洗濯を減らします。
患者着・施術着: 着替えが必要な施術で案内を標準化し、衣類を保護します。
ホットタオル: 施術前後の拭き取り・温罨法補助など、各メニューで使う布類です。
紙コップ: 給水サービスを行う場合の定番消耗品です。
消毒剤: 受付・ベッド・備品の接触面を製品表示に従って管理します。
ニトリル手袋: 清掃・汚染物の回収など作業別の手指保護に使います。
施術録用紙: 接骨院・整骨院で紙運用を行う場合の記録用品を、一般消耗品と分けて管理します。

業種を問わず最初に漏れやすい共通備品

業種別リストに入る前に、売上記録、衛生、安全、書類保存に関わる共通備品を確認します。カードを選ぶと、具体的な規格、選定基準、購入候補を確認できます。

発注前に確認する表

備品選ぶ観点現場運用
ベッドロール・シーツ施術ベッドの実測幅より合計10cm以上広い候補から、寝返り時のずれと破れを試します。予約間で交換し、汗・オイルを使う施術では防水下敷きとの組み合わせを固定します。
フェイスペーパー顔穴へ合わせて穴あき・穴なしを固定し、1枚で使える厚みをスタッフ同士で試します。施術ごとに交換し、湿気を避けて未使用品へ触れやすい位置に置きます。
使い捨てフェイスマットフェイスマットの型・寸法を測り、装着後にしわ・ずれ・呼吸の妨げがないか確認します。ペーパーと用途を分け、施術ごとに交換します。
マッサージオイル10施術で使用mlを測り、100ml単価とタオル洗濯への影響を合わせて比較します。小分け容器へ商品名と開封日を表示し、容器口を清潔に保ちます。
使い捨てスリッパ実際の床材で滑りにくさを確認し、来院数ではなく使用率で発注量を決めます。未使用・使用済みの置き場を分け、再利用しません。
患者着・施術着施術動線と着替え方法に合う形状を試し、布は1日使用数×3日分を基準にします。サイズ別に保管し、使用済み品の回収場所を明示します。
ホットタオル保温器に無理なく入る枚数と畳み方を試し、1日使用数×3日分を基準にします。肌用と清掃用を色分けし、使用後はすぐ洗濯へ回します。
紙コップ提供する飲料量からml容量を決め、オンス表記だけで選びません。給水場所へ必要数だけ補充し、未使用品を水濡れから守ります。
消毒剤使用する面の材質と製品表示を照合し、手指用と環境用を分けます。小分け容器へ商品名・用途を表示し、表示どおり使用します。
ニトリル手袋使用者ごとにサイズを試し、作業変更時の交換条件を決めます。作業が変わるたびに交換し、使用後は手洗いを行います。
施術録用紙法令・保険者・所属団体の現行要件を確認し、自院様式に合う用紙だけを発注します。年度・患者情報の保存ルールに沿って、白紙と記入済みを別管理します。

よくある失敗

  • 単価だけで選び、サイズや素材が現場に合わず使い切れない。
  • 補充担当を決めず、誰かが気づく運用になって欠品する。
  • 未使用品と使用済み品の動線が交差し、清掃や片付けに時間がかかる。